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10/2(日)に、蒲田大森夜回りの会、寿医療班で活動されている、越智先生のお話し会をしました。

お話しを聞いている時は、自分の知らない世界のことを、知っている私の生活の中に当てはめて、なるほどなぁ勉強になるなぁと思い満足していましたが、
翌日、先生に頂いた報告書を読んでみたら、心臓を掴まれるような気持ちになりました。

自分のことは置いといて、そのままを知ることも大切だと思ったので,

先生に許可を頂き、先生がまとめて下さった文章をそのまま載せさせていただくことにしました。



「5年目を迎えた蒲田大森野宿者夜回りの会(蒲田大森パトロール)4年間の報告とお願い」

蒲田大森パトロール(略称:蒲パト)は、2011年12月から毎月第2.第4火曜20半にJR蒲田駅西口下のガラス扉に集まり、蒲田界隈の野宿者に声を掛ける夜回りを始めました。
野宿者が蒲田で減り、大森で増えてきたので、2013年12月からは大森界隈も回っています。

南晴病院職員と大田区民有志と、横浜のドヤ街寿町の有志支援者を中心に、毎回6人程度で、これまで101回、夜回りしてきました。
病院で作ったカレー弁当や、手作りの温かい飲み物や、冬は毛布や衣類や防寒具や即席カイロも、チラシと一緒にお渡ししています。

毎回平均で蒲田14人.大森12人ほど、これまで400人近い野宿者とお逢いしてきました。

平均年齢は蒲田も大森も59歳で、ほとんどが高齢者です。最高は80代で、若い人では20代の失職したカップルもいました。
男性が大半ですが、女性も5%います。
若者や女性は、漫画喫茶.ネットカフェ.24時間ファストフード店で過ごす人も多く、特に蒲田には安いネットカフェが多いことから、潜在的なホームレスはもっと多いことと思われます。

野宿者というと最近は、酒飲みで、精神的.知的な障害が あり、仕事をしない浮浪者=不労者が多い印象を持たれ易いですが、明らかな疑いとして、アルコール依存症6.5%、ギャンブル依存症2.5%、認知症4.3%、統合失調症7.2%、知的障害6.9%、発達障害1.4%(重複あり)等、精神.知的.認知障害は27.1%で、4分の1ほどでしかありません。

ついこの間まで働いていた人、働きながら野宿している人が多いのです。
9.7%が失職したばかりでした。
9.4%が野宿しながら日雇い仕事等に通っています。
アルミ缶や本や屑鉄を集め、回収会社まで自転車や荷車で往復して何とか生活する人も7.6%もいます。
26.7%が仕事を辞めたばかりか、働きながら野宿しています。
不景気で仕事を失って、住まいも身分保障も失い、野宿に至ると、なかなか這い上がれません。
まさに明日は我が身です。

高齢者が多いため、高血圧5.1%、糖尿病3.2%、心疾患2.9%、肺疾患3.2%、肝疾患1.8%、整形外科疾患6.5%(重複あり)等、身体疾患.障害を抱える野宿者も多いのです。
両手杖を要する身体障害や、下肢の慢性蜂窩織炎を抱える人、重い心不全.不整脈や喘息.肺気腫を抱える人もいます。癌を抱えながら野宿する人もいました。

福祉事務所への同伴相談や紹介状相談で、約20人が生活保護や入院に繋がりました。
銀行が強制排除をした時、3人が公的施設や簡易宿泊所に入りました。
脳梗塞や肺結核が判明して入院や保護に至った人もいます。
認知症の人は保護され、精神病の人は入院しました。

8人が無念にも亡くなりました。
久しぶりに日雇い仕事にありついた人が、熱中症になり胸を打ち亡くなりました。
商店街の隅で熱帯夜に亡くなった人。
厳寒期の公園で亡くなった人。
肺炎や衰弱で亡くなった人。
貧困ビジネス系宿泊所を出て自殺した人もいます。

以前は、中高生が段ボールハウスに放火したり、石を投げたりする悪質ないじめもあったそうです。
最近は若い人達のヘイトスピーチや、警察への排除要請電話が多いようです。

一方で、さりげなく布団や寝袋や衣服やホッカイロや食事等を渡す一般市民が大勢いるのが、他では見られない、蒲田大森ならではの温かさです。
野宿者に飼い猫や犬の世話や掃除等の仕事を作って支えてくれる人もいます。
かつて貧困で自ら野宿者として苦しんだ経験から、長く一人で野宿者を回っていた市民が、今は一緒に夜回りしてくれています。

東日本大震災が忘れ去られようとしていますが、貧しい人の厳しい状況と、地域で人々が支え合い、地域から声を上げる必要性は、ますます強まっているのではないでしょうか。

震災を受けて始めた蒲田パトロールは、初心を忘れずに、続けて参りたいと思います。

皆様のご支援とご協力のほど、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

地域の皆様のご参加や、要らない毛布や衣類のご寄付など頂ければ幸いです。

毎月第2.第4火曜の20時半、JR蒲田駅西口を降りたガラス扉前で集合です。




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